第18回IVR看護研究会開催要項
この度、第18回IVR看護研究会を2018年3月10日に開催させていただくことになりました。
今回のテーマは、「経験から学ぶIVR看護」〜未来に残すIVR看護の『知』〜
です。IVRは、放射線診断技術が医療に不可欠な現在、ますますニーズが高まっており、
IC後、患者さんが私たちに身をゆだねられた後は「IVRを選択して良かった」と思えるような関わりが、その治療の成功につながる影響力をもっていると言っても過言ではありません。
日々一人一人のIVR看護師の専門性が求められる中、施設を超えて、自身の看護を振り返り疑問や不安等の思いを共有し、学ぶ機会を持つ経験は少ないのではないでしょうか?
経験値の中に、他者から与えられるものと自分で創り出すものという2つの側面があるといわれています。自分から考えられるようになる気づきと適切なつながりを大切にする思いの好循環に入るために必要なのが「経験から学ぶ力」です。著書『職場が生きる 人が育つ「経験学習」入門.ダイヤモンド社2016』の中で松尾睦は、「人は『具体的経験』をした後、その内容を『内省しそこから「教訓」を引き出して、その教訓を「新しい状況に適応する」ことで学んでいる。と説明しています。「単なる経験のしっぱなしでは何も得ることはできない」とも述べています。
今回の研究会を通し、身をゆだねられた患者さんに対し質の良い看護が提供できるよう、また私たちの看護に大きなやりがいが高まるそんな思いが獲得できるよう経験から学んでいきたいと感じています。
IVRのこれからを担う経験の少ない看護師にも、適切なつながりを大切にする思いや日々の看護が自律的に学べる、業務や仕事がこころざしをもてる「志事」になるような有用な研究会にもできたら幸いです。
皆様のご参加を心からお待ちしております。
第18回IVR看護研究会当番世話人
三井記念病院 本間美智子