第14回研究会報告
この度は第14回IVR看護研究会にご参加いただきまして誠にありがとうございました。
全国から220名を超える参加者に恵まれ、また、多数の方々のご支援により、大盛況の中、本会を無事終了することができました。
ひとえに、参加者みなさまのご協力の賜物と御礼申し上げます。
今回のテーマは「IVR看護の実践と根拠」でした。私たちが普段何気なく行っている
看護実践に根拠を持ち、言語化していくことで、最良な看護を選択できることにつながると考えました。
教育講演ではR&D Nursingヘルスケア・マネジメント研究所の深澤優子先生から「看護実践に活かすものの見方」についてご講演いただき、自分を取り巻く環境をどう捉えるかについて「引き出しをたくさん持つ」、取り巻く環境の中で「自分のことをどう考えるか」そして、最後に「プロフェッショナルな看護師へ」を学びました。そして、看護につながる引き出しがあらゆる場所にあることを聞き、あらためて幅広い視点で本質をみつけ、根拠につなげていくことの必要性を感じることができました。
ランチョンセミナーは高知医療センターがんセンター長の森田荘二郎先生より、看護師が苦手とする画像の見方をとても面白く、わかりやすく、そして明日からの実践に役に立つ内容でした。ぜひ、シリーズ化して頂けることを切望します。また、演題発表ではIVR現場で活躍する皆様のとても興味深い取り組みを発表していただき、IVR看護の実践と根拠へとつながるとても充実した内容でした。
あらたな看護理論の展開にもなったワークショップでは、カテ室歴1ヵ月の丸谷看護師の悩みと、浅野先輩の根拠を示した看護実践を通し、根拠の導き方、症例を振り返ることの大切さ、また言語化へつなげていくことを学びました。そして、看護の始まりは何事も私たちの「気づき」からはじまることも知りました。
日々の業務を単なる経験で終わらせないために、共に「現象には必ず理由がある・・・」
との思いで切磋琢磨しながらIVR看護を掘り下げて参りましょう!
この企画、実に面白かっ・・・た
来年もみなさんにお会いできることを楽しみにしております。
当番世話人 東京大学医学部附属病院 丸山陽子
前日セミナー風景
- 2014年2月28日(金)19:00〜20:30
- 第一三共株式会社 日本橋ビル
- 「カテナース必見!!非血管系IVR基本のキ」
セミナー質疑応答
- INE試験対策や普段のTV室業務の自己研鑽になりました
- ゆで卵を生検する針の動画でニードルの特徴が理解できました
曽根先生を囲んで
- 講師:曽根 美雪先生 国立がん研究センター中央病院放射線診断科医長
- 女性から見てもステキな先生・・・cool beauty
本会ホール入口
- 2014年3月1日(土)10:00〜17:00
- 伊藤国際学術研究センター伊藤謝恩ホール
- テーマ「IVR看護の実践と根拠」
- 当番世話人:丸山陽子
教育講演
- 講師:深澤優子先生(R&D Nursingヘルスケア・マネジメント研究所)
- 「看護実践に活かすものの見方・考え方-たくさんの引き出しを持つことの必要性-」
- ふだんの気づきが看護にも活かされるんですね
企業展示
- 11社の企業展示ブース
- 気になる最近のデバイスをチェック
- 企業と現場の看護師の意見交換にもなりました
- 足の疲れを・・椅子の疲れを・・そして情報交換のコーヒーブレイク
ランチョンセミナー
- 森田荘二郎先生(高知医療センターがんセンター長)
「IVR看護の味方〜実践につなげる画像の見方〜」
- 野口さんとの夫婦漫才
口演発表
- 採択された9演題の口演発表・・・さすが研究あっての研究会
- 自分の施設でも活かせる、身近で尚且つ納得の演題ばかりでした
ワークショップ
- 「IVR看護の実践と根拠」
- コメンテーターの森田先生と聖路加看護大学COEの高橋恵子先生
- 「痛がる」「黙る」「乾く」でここまで掘り下げる看護深い
次回世話人挨拶
- 次回は15回記念研究会
- 当番世話人は記念大会を飾る、研究会代表の浅井望美氏しかおりません
- みんな来年も集合〜
懇親会万歳三唱!
- 懇親会名物万歳三唱
- 3方向下から上に
- AP⇒RAO⇒LAO
- CAU⇒CRA
- 動画でお見せしたいです
メンバー会場を後に・・・
メンバー全員で
「う〜ん面白いっ」
なりきりポーズで、さようなら
ワークショップのおまけ
「IVR看護の実践と根拠〜現象には必ず理由がある〜」を3テーマに絞りセッションしました。
今回もメンバー力作スライドとコメンテーターの解りやすい解説、そして参加者の熱い意見で、深く掘り下げケアの実践に繋げる根拠探しができたと思います。その参考文献を皆さんにご紹介します。どうぞご活用下さい。
第1章 痛がる:痛がる.pdf
(半年前#6-7にPCI既往あり、心電図上V1-3のST上昇を認めPCI。右橈骨動脈アプローチにて穿刺、シース挿入。患者は疼痛を訴えた・・・)
第2章 黙る:黙る.pdf
(膵がんⅣa期。黄疸出現にてPTBDとなったが、終始無言で無反応、訴えも何もない・・・しかし患者の目には涙が・・・)
第3章 乾く:乾く.pdf
(血液透析週3回、飲水制限800/日中のうっ血性心不全患者。1の酸素投与し、今回下肢のPTAで入室。その直後から口渇を理由に安静が保てず患者も術者もイライラ・・・)
第13回のプロテクター アンケート結果
昨年のランチョンセミナーで行った”Ⅹ線防護衣のプリント柄の人気投票アンケートの結果”です。(株式会社マエダ)
投票結果:1位 レオハート
2位 ピンクドッティー
3位 ホワイトゼブラ
4位 ミントチェッカー
5位 ホワイトゼブラ
本会共催 | 第一三共株式会社 | ||
ランチョンセミナー共催 | 東芝メディカルシステムズ株式会社 | ||
広告協賛 | 株式会社八神製作所 | 東レ・メディカル株式会社 | ゼオンメディカル株式会社 |
企業展示 | 株式会社メディコン | シーマン株式会社 | 株式会社VIPグローバル |
住友ベークライト株式会社 | 株式会社ミハマメディカル | 日本コヴィディエン株式会社 | |
株式会社DMP-ヘルスバンク | 株式会社JMS | テルモ株式会社 | |
株式会社マエダ | 東レ・メディカル株式会社 |
タイトル | 発表者 | 施設名 |
心臓カテーテル検査・PCIにおける術前コメディカルカンファランスについてのアンケート評価 | 小田 亮 | 厚生中央病院 |
IVRにおけるブリーフィングの効果と内容の一考察 ―放射線画像診断医・診療放射線技師・看護師、三者の立場から― | 箕輪 和子 | 北里大学病院看護部放射線 |
血管撮影室における他職種間の組織強化 ―フィッシュ哲学を導入して― | 川崎 弥生 | 和歌山県立医科大学付属病院看護部 |
感染管理に基づいた血管撮影室におけるATP検査を用いた汚染状況 | 井上 健二 | 和歌山県立医科大学付属病院中央放射線部 |
カテ室看護とは ―カテ室看護師に対する意識調査を実施して― | 大沢 千春 | IMSグループ横浜新都市脳神経外科病院外来看護部 |
カテーテル看護教育への取り組み ―病棟看護師に対する勉強会、症例カンファレンスを試みて― | 山田 順子 | 医療法人協仁会小松病院3階病棟 |
血管撮影室入室準備にシミュレーション教育を導入して | 高橋 和枝 | 東北大学病院看護放射線部 |
外来Ⅱにおける頭頸部の動注化学放射線療法を受ける患者へのプライマリーナーシングの試み | 大和田 一美 | 栃木県立がんセンター外来Ⅱ |
血管造影を受ける患者を中心とした看護師間の連携に関する取り組み | 佐藤 恵美 | 手稲渓仁会病院検査センター |