第16回IVR看護研究会に参加して

−第16回IVR看護研究会 in 沖縄−


 IVR看護とイノベーションをテーマに、今後のイノベーションと看護の可能性について、同じ看護師の立場で会社経営され、世界で活躍されている方の講演を聞き、続いて病棟でのIVR看護の教育や手術室でのINEの役割、INEの専門性と看護実践を構成する概念やIVR看護に対する患者満足度調査への取り組みなどの口演発表。
 また、ICT時代のIVR看護と題し、ICTの発達により、IVR看護が受けた恩恵と、どんなにICTが進んでも看護師が担わなければならないIVR看護とは…についてのワークショップ。
 たくさんインスパイアされ、微力ながらIVR看護に尽力しようと感じた1日でした。
あ〜、楽しかった(*-*) これからも頑張っていこう!!

 

兵庫県立姫路循環器病センター
西崎 佐登美

第14回IVR看護研究会に参加して

 毎年楽しみに参加させて頂いています。(途中何度か欠席しましたが第1回から参加してます。ハイ^=^!)

今回は同じ職場の同僚3名と参加しました。どの演題も興味深いものでした。中でも「看護師間の連携に関する取り組み」が目を引き、血管室の説明にすぐに活用したいと思いました。当院でも3月12日に病棟看護師を対象に学習会を予定しているからです。当院では年に1回病棟看護師向けに学習会を実施してきました。講堂でスライドなどを用いて説明することが多かったのですが、今回は血管室、透視室MR室、内視鏡室4カ所で10分程度の説明をオリエンテーリング形式とちょっと工夫してみました。上手く行くかは当日までのお楽しみです。

 森田先生の「実践につなげる画像の見方」も、初心者にもわかりやすい内容で、画像を読むことへの苦手意識から、もっと詳しく学びたい!という気持ちにさせてくれました。

 いつもプロジェクトメンバーのみなさんが、参加者みんなが楽しんでIVR看護について意見交換できるよう、盛り上げてくださっていることにもとっても感謝してます。IVRに携わる看護師ってどこの学会に行っても顔あわせることが多くて、親しみが湧きます。「今他の病院ではどうしてるんだろう」なんて小さな疑問もすぐに聞いて解消です。まだ参加したことない方も気軽に参加できるので、一緒に看護を語りましょう!

川崎市立多摩病院画像・内視鏡看護師 古畑千奈己記

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 なんと今回はメンバー以外の看護師さんからリポートです。

森田先生を囲んだ懇親会中央が古畑さんです。

みなさんも是非投稿してくださいね!

肺高血圧患者交流会

東大病院で7/14(日)に開催されました「肺高血圧の患者交流会」に参加しました。

医師と患者さんとの意見交換がとても活発に行われているなか、今回はカテーテル検査について、患者さんからたくさんの生の声を聞くことができました。

「何度、検査を受けてもつらい」「麻酔の痛みを何とかしてほしい」「検査中の経過を知りたい」「先生たちの「アッ」「無理」などの声が不安になった」など、検査はつらいという意見や医療者側が注意しなければならないこともありました。

その他にうれしい意見としては、検査中に声をかけられることの嬉しさや首からの検査時は顔を覆われているけど、音楽をかけて頂き安心できた・・・などありました。

普段、検査室では患者さんとゆっくり話をする機会がないため、患者さんの生の声に触れることができる患者交流会はとても学びの場所だと思いました。

記 丸山陽子

第17回日本看護管理学会学術集会

8/24(土)・8/25(日)に東京ビッグサイトで開催された『第17回日本看護管理学会学術集会』に参加して来ました。今年は「人口減少時代の人的資源管理」をテーマに、少子高齢・多死社会を向かえるわが国において、私達看護職が準備しておくべきことをさまざまな角度から考えさせられる内容が多くありました。

看護学・薬学・医学等の学生が、学生時代から共に学びお互いから学びお互いについて学ぶ、専門職連携教育(Interprofessional Education : IPE)とその実践(Interprofessional Work : IPW)の紹介、専門的な技量を持つ看護師が所属施設外の地域でも活躍する報告、OB看護師主催の看護を語り合う場や、職種を超えた学びの場を運営している活動報告など、職種や施設の垣根を越えた活動が必然となってきていることを感じました。

IVR看護の領域でも、他施設と共有・協働する未来がすぐそこに来ているのだと思います。

                                                        記:青鹿由紀

第42回IVR学会総会

第42回IVR学会総会(in軽井沢2013年5月16日18日)が開催されました。

5月18日のメディカルスタッフセッションでは、看護記録の改善やIVR看護の教育について、また業務改善など様々な視点での発表がありました。もちろんIVR看護研究会からは、野口さんが「IVR看護師に必要なマネジメントIVR看護研究会での新しい試み」について発表してくれました。野口さんの名演技!?に会場が笑いに包まれたのは言うまでもなく・・・盛り上がっていました。

つづいてメディカルスタッフのシンポジウムがありました。テーマは「情報の共有」ということで、主な内容は「タイムアウト」についてでした。

日本手術医学会手術医療の実践ガイドラインより引用すると、

「タイムアウトとは、ある時点で一時全ての作業を中止し、今回の手術について確認する作業である。タイムアウトは、スポーツに於いては試合を一旦止め、これを利用してチームが集まり作戦を練る事をいう。手術室では、関係者が全て集まり確認作業をすることである。これにより、手術室の事故防止になったとの報告がある。」

とあります。

今回は、それぞれの病院でタイムアウトをどのように取り入れているのか?いつ・どのタイミングで・だれが声をかけて・どのメンバーで行うのか?またタイムアウトではどのような内容を共有しているのか?という事が議論されていました。

タイムアウトを導入することで、医療者間の情報共有と再確認が行えるため、患者に安全な医療を提供する上で重要であると考えます。しかし、手順や責任者が曖昧であったり、確認事項に漏れがあったり、形骸化していたりが現在の問題となっているようなので、見直しの時期なのかもしれません。ということで当院のタイムアウトも見直してみたいと思います。

 中谷春美(東京大学医学部附属病院)記

鎌倉ライブ2012

鎌倉ライブ2012(12/6〜12/9)に教育ライブの看護師コメンテーターとして初めて参加しました。

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初の参加ということで、前夜は眠れず当日の朝は腹痛で・・・と散々な状況の中、ライブ会場に到着しました。この焦った心をどのようにして落ち着かせようかと、悩んだ先の私の目に止まったものがありました。それは、冠動脈の模型作成コーナーです。心カテ室に勤務している私は、復習にもなるなと手にしたものの、左冠動脈回旋枝の枝分かれには非常に苦労いたしました。しかし、大変勉強になりとてもオススメです。

今回の教育ライブセッションは、医師・看護師・放射線技師・臨床工学技士の4つの専門分野でライブ映像を見ながらセッションを行います。一番に驚いたことは、一症例がかなりの速さで終了していました。「え〜とこの症例は・・・」と見ていると、「あれっ、もう次の症例ですね」ということもしばしばありました。確実に短時間で治療が終了することは患者さんにとっても嬉しいことだと思います。その短時間の中にも安心と安全の看護を提供していき、繰り返しの検査が多い心カテの患者さんがもう一度治療を受けてもいいなと思える気持ちになれることも、IVR看護の大事な一つだとあらためて考えることができました。またセッションも大変興味深く、専門的視点から同じ症例を検討していきます。自分には気づくことができなかったあらたな視点を見つけられることができました。

初めてだらけの一日だったため、学ぶというより緊張と驚きばかりで終えてしまいました。次回からは、少しずつ深めた内容をお届けできたらと思います。                               

 丸山陽子(東京大学医学部付属病院)

昨年に引き続き「第28回脳血管内治療学会」(2012年11月15日〜17日・仙台)に技師のセッションの演者

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として、又、看護セッションの座長として参加してきました。

技師のセッションのテーマは、放射線技師教育「広大な視野を身につける〜血管内治療に携わる技師に知ってほしい知識」でした。看護師から放射線技師に知ってほしい知識を話して欲しいと依頼され、患者さんを一人の人として接するために必要なことを話させていただきました。

昨年も書かせていただきましたが、この学会は何故か楽しいのですが、よくよく考えてみると、やはりいろいろな職種が参加し「IVR中」だけでなく、IVR前後の病棟管理はもちろんのこと、ADLが自立できるようにリハビリの視点から等の発表もあり「人として看る」という重要性を改めて感じることができるからなのかなと思いました。

他職種、他部署の看護師にバトンをいい状態でわたせるためにも、IVRを成功できるよう、術者のサポートや術中看護をがんばろう!と新たに闘士を燃やす野口でした。

野口純子記

第13回RFA談話会が三重大学で開催(2012.7/13〜7/14)されました。

今回の世話人は、第11回IVR看護研究会前日セミナーの講師をしてくださった山門先生です。

初めての参加でしたが、談話会という遠慮気味な名称とは裏腹にとても熱い討論が繰り広げられる会でした。RFAだけでなく、今年から保険適応となった凍結療法についても多く発表されとても勉強になりました。

余談ですが、夜 山門先生をはじめ、三重大学の先生方、看護師の方々と食事をご一緒にさせていただいたのですがとても仲がよくちょっと羨ましかったです。いいチーム医療は普段からのコミュニケーション(ノミニュケーション?)が重要だと改めて感じた夜でした。

野口純子記

第41回IVR学会総会(in神戸2012年5月30日〜6月2日)に参加しました。

恒例のコメディカルシンポジウムのテーマは「チーム力アップを目指して〜いつも疑問に思っている他職種への質問と回答」で、私は、高知医療センターの森田先生と兵庫医大の技師の松本さんと共に座長を務めさせていただきました。

ひとつ間違えると「仲が余計に悪くなるのではないだろうか・・・・」という難しいテーマでしたが、大人の発言のシンポジストの皆様(看護師は浅井さんがシンポジストでした♥☆)と、座長の結束により美しくまとまったシンポジウムとなりました(自画自賛)。これを機に、気兼ねなくコミュニケーションをとりあえる、より良いチームに参加した皆さんの施設がなりますよ〜に!

ち・な・み・に一般演題では、保山さんが「IVR看護における文献研究」についての発表を行いました。発表内容を論文にしてくれることを共同演者の立場から心から願う野口でした。(耳の痛い保山であった)

座長の浅井氏

座長の野口氏

野口純子記

日本放射線看護学会設立総会に参加しました。
どのような学会になるのか興味がありましたが放射線治療、被曝防護などの内容がほとんどでIVR看護は影が薄い印象でした。
学会側では、診断、治療、被曝防護を柱にしたいと考えているそうなので、参加する側がもっとIVR看護を発信していく必要があると思いました。
次回は来年9月に長崎であります。ぜひ、IVR看護を皆さんの力で発信していきましょう。

野口純子記

 

演題は口述示説ともに放射線治療が多くを占めていました。CT造影剤もの(杏林大学病院放射線科佐々木千鶴子)でポスターを出したので鞄持ちで参加しました。放射線看護がやっと陽の目を見た思いでこの設立を待ちわびていた私にとって、臨床での放射線看護はどうあるべきなんだろうと考えさせられた1日でもありました。これからは各専門分野でサブスペシャリティーとしての活動と責務を放射線看護として担っていかなきゃいけないと思っております。

保山悦子記

http://www.gazoigaku.gr.jp/31mtg/index.html

2012.2.17-18 東京ステーションコンファレンスposter.pdfにおいて画像医学を基調に関係する各科医師・技師を中心に開催されました。初日午後すでに500名の参加者を超え、画像診断医だけでなくコメディカルも多く参加されていました。

画像診断は今も進展が著しく、特にITを用いた画像診断の有用性をipadやパソコンなどを介して日常診療に使用していく様相を、企業ブースで見てきました。まさしく画像診断が1次元のフィルムではなく3次元の多角的視野をもって多くの医療スタッフが駆使していくことが、多様性を求められる現在の医療現場に必要となるのはいうまでもありません。

そして画像診断の基礎セミナーは新鮮でした。平面の画像を覚えるより、3次元で位置や解剖を学ぶ方が、IVRに関わる画像をおっていく私たちには新しい教育方法の一つになるに違いないと思いました。

看護師の参加はかなり少ない学会ではありますが、画像診断は各部署の治療や検査に深く関わるセクションです。放射線科やIVRに関わる看護師は、画像診断の基礎を理解し、新しいモダリティの器械やその特徴を理解していく事は、技師や放射線科医と一緒に業務をする上でとても重要だと思うんです。少しずつ看護師さんの参加も増えていけばいいなあと会場を後にしました。                            

                          保山悦子(杏林大学医学部付属病院放射線科)記

2011/10/29会長:原 和弘 (三井記念病院 循環器内科)

コメディカルシンポジウム「インターベンション治療チームのプロフェッショナルをめざそう」

 〜シンポジウムの感想〜

テーマはコメディカルスタッフのスぺシャリストをめざそうという内容でした。一つ目はプロフェッショナルのゴールにたどりつく為には自身の自己研磨とチームでの距離を縮める積極的な声かけが大切で、2つ目は患者さんの事を考えた職種間の環境つくりが重要ということでした。

今後自分達の専門性を発揮できる環境をめざしていくためにも、日々のコミュニケーションを意識し週に一回は振り返ってみたいと思います。みなさん、是非ともそれぞれの施設で素晴らしいチームワークを発展させるためにも再来春のこのCVIT認定看護師制度取得をご検討ください。

本間美智子(三井記念病院 カテーテル室看護師)記

11月24日〜26日まで千葉の幕張メッセで行われた、脳血管内治療学会に参加しました。
この学会の看護セッションは、IVR部門だけでなく、病棟、集中治療室、手術室などで働く(IVRを担う看護体制が様々)看護師や脳卒中リハビリテーション看護認定看護師が参加するのが特徴で、いろいろな側面からIVR看護を見直す事ができるいい機会になります。

今回の学会でおもしろかったのは、脳血管内治療は低侵襲か?というシンポジウムです。私は、「意識下でIVRを受ける患者は本当に低侵襲か?」というスライドを使用して講義する事が多いので題名にひかれ聞きにいきました。医師の治療成績だけでなく、picco plusのモニタリングから評価した体循環動態から見た検証。技師のひばくからの評価、リハビリの立場からの評価など多角的な発表構成になっており、新たな側面からまた血管内治療を見つめる事ができました。

次回は、来年の11月15日から17日仙台で行われます。脳血管内治療を行っている看護師の皆さんお勧めです!是非、参加してみてください。

*picco plusはtranspulmonary thermodilution (循環動態モニタリング)は,”組織内容量の評価”を行う者で、心不全、肺水腫などを防ぐために水分出納を厳格にする連続心拍出量モニタリング装置

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野口純子記

「APCIO 2nd/CNCIO 12th」

2011年10月28日〜30日に中国杭州で行われたThe 2nd Asia-Pacific Conference on Interventional Oncology(APCIO 2nd)/ The 12th Chiese National Congress on Interventional Oncology(CNCIO 12th)に浅井さんと参加してきました。

30日には看護セッションがあり、昨年当研究会のシンポジウムに来ていただいた上海の毛燕君さんや浅井さんの発表もありました。

セッションの内容は症例報告や管理(感染・放射線など)で、浅井さんが英語で発表した以外は全て中国語でした。(涙) ところが中国語の発表は全く理解できなかったのですが、スライドが漢字ばかりなのでなんとなく理解することができました。

看護のポイントでは、日本と同じように術前後の全身状態、バイタルサインの観察やメンタルケアなどが挙げられており、看護の本質は国が違っても同じなのだな〜とよく考えたら当たり前の事なのですが、再認識することができました。

もっと語学が堪能だったら学びも多かったかもしれません。しかし、語学が出来ない分五感をフルに活用しいろいろな事を感じ、多くの事を学ぶことができました。少なくとも頑張っていた浅井さんや中国の看護師たちからパワーをもらい元気になりました!

皆さんも機会があれば、「英語がわからないから・・・」と躊躇せず、是非参加してみてくださいね。

野口純子(東京医科大学病院)記

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IVR看護研究会は、安全安楽かつ効果的に患者がIVRを受けられるようにIVR看護のあり方を検討する場です。本会はIVRにおける看護の臨床実践能力を高めるため専門知識や技術の習得、研鑽をめざし、チーム医療における看護師の役割を追求し、また、IVR看護師の専門性を確立するため、継続して学習する場、人的交流の場を提供することを目的としています。