第42回IVR学会総会(in軽井沢2013年5月16日18日)が開催されました。
5月18日のメディカルスタッフセッションでは、看護記録の改善やIVR看護の教育について、また業務改善など様々な視点での発表がありました。もちろんIVR看護研究会からは、野口さんが「IVR看護師に必要なマネジメントIVR看護研究会での新しい試み」について発表してくれました。野口さんの名演技!?に会場が笑いに包まれたのは言うまでもなく・・・盛り上がっていました。
つづいてメディカルスタッフのシンポジウムがありました。テーマは「情報の共有」ということで、主な内容は「タイムアウト」についてでした。
日本手術医学会手術医療の実践ガイドラインより引用すると、
「タイムアウトとは、ある時点で一時全ての作業を中止し、今回の手術について確認する作業である。タイムアウトは、スポーツに於いては試合を一旦止め、これを利用してチームが集まり作戦を練る事をいう。手術室では、関係者が全て集まり確認作業をすることである。これにより、手術室の事故防止になったとの報告がある。」
とあります。
今回は、それぞれの病院でタイムアウトをどのように取り入れているのか?いつ・どのタイミングで・だれが声をかけて・どのメンバーで行うのか?またタイムアウトではどのような内容を共有しているのか?という事が議論されていました。
タイムアウトを導入することで、医療者間の情報共有と再確認が行えるため、患者に安全な医療を提供する上で重要であると考えます。しかし、手順や責任者が曖昧であったり、確認事項に漏れがあったり、形骸化していたりが現在の問題となっているようなので、見直しの時期なのかもしれません。ということで当院のタイムアウトも見直してみたいと思います。
中谷春美(東京大学医学部附属病院)記