第17回IVR看護研究会を、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて平成29年3月11日(土)に開催いたしました。遠路にもかかわらず、多くの方々に参加していただき、盛況のうちに幕を閉じることができました。
これもひとえに、皆様のご協力の賜物と感謝しております。
内容やご挨拶など近年研究会報告にまとめておりますので是非ご覧ください。
尚、来年は3月前後に、本間美智子当番世話人(三井記念病院)のもと、都内(場所未定)で第18回IVR看護研究会が開催される予定です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
平成29年4月吉日
この度、第17回IVR看護研究会を2017年3月11日に開催させていただくことになりました。
昨年は沖縄で「IVR看護とイノベーション」というテーマで開催し、「変化している環境を認識する」「変化に対応する」「価値を作り出していく」というキーワードを得ることができました。今回は、IVR看護の未来を見据え2年ぶりに東京に戻ってまいります。
今回のテーマは「IVR NurseのCareer Development」です
キャリアとは・・・
組織行動心理学者であるダグラス・ホールは、キャリアについて「キャリアとは、生涯にわたる期間において、仕事に関する諸経験や諸活動と結びついており、個人的に知覚された一連の態度や行動である」と定義しております。
「キャリアとは、成功や失敗を意味するものではなく、早い昇進や遅い昇進を意味するものでもない。キャリアにおける成功や失敗は、キャリアを歩んでいる本人によって評価されるのであって、研究者・雇用主・配偶者・友人といった他者によって評価されるわけではない。キャリアはプロセスであり、仕事に関する経験の連続である。」と。
キャリアの語源は「車の轍」です。轍とは、通った車が道に残した車輪の跡であり、轍は車を降りないと見られません。今回の研究会では一度車を降り、自分の歩んできた道を振り返るよい機会となるのではないでしょうか。この経験はなぜ生じたのか?この経験から何を学んだのか?自分にとってどのような意味を持つのか?これからどのように活かせるのか?ということをリフレクションすることで、みなさんと共にキャリアについて考えていきたいと思っております。
そして、これから歩んでいくであろう轍のない道、IVR看護のビジョンをみなさんで共有していけたらと思っています。
皆様のご参加を心からお待ちしております。
第17回IVR看護研究会 当番世話人
中谷 春美
テーマ:「IVR NurseのCarrier Development」
場所:御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター(東京都千代田区神田駿河台4-6)
参加費:事前登録4000円 当日受付6000円
当番世話人:中谷春美(東京大学医学部附属病院)
<プログラム内容>
第1部:教育講演
「IVRにおけるキャリアラダー」 聖路加国際大学大学院 看護研究科 宇都宮 明美先生
ランチョンセミナー:
「弊社NVチームのスキルアップ」 株式会社カネカメディックス 金子 貴彦先生
「これから必要とされるIVRナースとは PARTⅡ」 厚生中央病院 野口 純子先生
共催:エーザイ株式会社
第2部:口演
演題 | 演者 |
①「アンギオにおけるコメディカルの連携への取り組み」 | 伊勢赤十字病院 岩尾亜紀子 |
②「病棟看護師と共に築くIVR看護」 〜継続した連携強化への取り組み〜 | 手稲渓仁会病院検査センター 佐藤恵美 |
③「IVRをうける患者の不安軽減や理解を深めるための取り組み」 〜外来との連携の実際〜 | 和歌山県立医科大学附属病院看護部 中尾大輔 |
④「当院の血管造影室における全身麻酔下脳血管内治療の取り組み」 | 東京北医療センター 谷 洋子 |
⑤「造影CT検査に携わる看護師の現状調査」 | 獨協医科大学越谷病院 芝 直子 |
⑥「Emergency-INE(仮称)のすすめ 〜救命を目的とした緊急症例の看護記録をレビューして〜 | 沖縄県立中部病院放射線科 伊波 稔 |
⑦「ERCPにおける看護師の被ばく線量と放射線防護行動の変化」 | 島根県立中央病院 高野 緑 |
⑧「IVR看護師のモチベーションと公平な有給休暇取得の取り組み」 | 愛知医科大学病院 川村和代 |
第3部:ワークショップ
テーマ:「IVRナース道の守破離」
*参加事前申し込み締め切りは2017.1.15です。
テーマ:脳血管血栓回収療法について
日時:2017年3月10日 19:00〜21:00 (受付18:30)
講師:医師 庄島 正明先生(東京大学医学部附属病院 脳神経外科 特任講師)
看護師 吉中 麻美子先生(NTT東日本関東病院)・・管理職の立場から
後藤 恵美子先生(NTT東日本関東病院)・・IVR看護師の立場から
参加費:事前登録2000円 当日受付3000円
*参加事前申し込み締め切りは2017.1.15です。
IVR看護研究会は、安全安楽かつ効果的に患者がIVRを受けられるようにIVR看護のあり方を検討する場です。本会はIVRにおける看護の臨床実践能力を高めるため専門知識や技術の習得、研鑽をめざし、チーム医療における看護師の役割を追求し、また、IVR看護師の専門性を確立するため、継続して学習する場、人的交流の場を提供することを目的としています。