第21回IVR看護研究会終了のご挨拶
第21回IVR看護研究会終了のご挨拶
去る10月16日(土)両国KFCホールにて開催いたしました第21回IVR看護研究会が無事終了いたしました。
本来なら3月に開催する予定でおりました研究会をコロナウイルスの影響で延期させていただきました。その間、医療関係者の皆様は猛威をふるいいっこうに収束の兆しのないコロナウイルスとの闘いを強いられ、さぞかしご苦労なさったことと思います。
新規感染者がなかなか減らず「緊急事態宣言」が継続される中10月開催を決定し、初めて「ハイブリッド開催」をいう形をとらせていただきました。
コロナ禍でほとんどの学会や勉強会がWebで開催されるようになり、遠方からや都合で会場に直接来られない方も参加できるようになりました。コロナが収束した後も「ハイブリッド開催」が主流になっていくかもしれません。
第21回は「Next step to the future〜IVR看護師の次なる役割〜」と題して開催されました。
教育講演を行ってくださいました森田先生には遠方からお運びいただき、感謝申し上げます。森田先生からは、IVR看護師との出会い、チーム医療の中で看護師にしかできないことを実践するために、専門性を高めること。そのためにどのようにご尽力いただいたのか。「これからのIVR看護師」に求めることは“新たな知識を吸収”し“その知識を共有するために発信”すること、自分だけでなくチーム全体の質を高めることが必要であることをお話いただき「自分が変われば未来が変わる」とエールを送っていただきました。
ランチョンセミナーは「カテランガイド2021」と題して、自分の施設を客観的に評価してもらいました。「自分はカテランガイドの調査員です。あなたの施設をカレー店にみたてて評価しましょう」と、ちょっとした遊び心のあるセミナーを開催してみました。「カテランガイド2021」をご自分の施設のいいところ、悪いところを見直し、もう一歩先にするためのツールとして持ち帰り、是非活用してみてほしいと思います。
口演ではIVR時に患者さんに起こる現象を「ポリヴェーガル理論」で読み解いてくださいました。
Cocodakeno Seminar、「ここセミ」は、IVR看護研究会でしか聞けないセミナーとして開催。第一回セミナーは「下肢静脈瘤について」金城先生を会場にお招きし、下肢静脈瘤の病態生理、治療と合併症について講演いただきました。その後下肢静脈瘤治療の際の看護と予防体操、下肢静脈瘤外来開設の際に「人脈」を活用したことや「交渉テクニック」についてお話させていただきました。
最後のワークショップ。今まではグループワークで行っていたワークショップは、コロナ禍でグループワークはかないませんでしたが、すこーしずつ茹でられると熱湯になったことに気づかずに死んでしまう“かえる”のように、環境の変化や患者さんの求めていることに気づかない看護師になっていませんか・・・?「ゆでガエルになるな・・・」というテーマのもと、動画をみながら考えました。さらに一歩進んだ看護のために何をすればいいのか、どう行動するのかを考えるきっかけとヒントなれば幸いです。
おわりに、会場にお運びいただいた皆様、Web参加していただいた皆様、広告協賛して頂いた企業の皆様に厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
これからも、皆様とともにIVR看護のエキスパートとして何をすればいいのか?何かできるのか?根拠に基づいた看護を考えていきたいと思います。今後ともIVR看護研究会をよろしくお願いいたします。
第21回IVR看護研究会当番世話人
日本医科大学武蔵小杉病院 増島ゆかり
プログラム概要
【第1部】
教育講演:「これからのIVR看護師に求められるもの」
演者:高知医療センター 森田 荘二郎先生
【ランチョンセミナー】
「カテランガイド2021」
【第2部】
演題発表
1.「実戦!「ポリヴェーガル理論」ーIVRでの現象を読み解くー」
東京医科歯科大学病院 小川 八重子
ここセミ-Cocodakeno Seminar-
1.「下肢静脈瘤に対するIVR」 厚生中央病院 診療放射線科医長 金城 忠志先生
2.「下肢レーザー治療と看護」 日本医科大学武蔵小杉病院 増島ゆかり
3.「下肢静脈瘤外来開設にあたって」 厚生中央病院 野口 純子
【第3部】
「カテランガイドその後」
【第4部】
ワークショップ:「ぬるま湯からの脱出~ユデガエルになるな~」